昨年末になりますが、木更津にできた「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」(以下、PEC東京)へ早速行ってきました。
プログラムに参加するにはPEC東京のサイトから予約
まずはプログラムの申し込み。PEC東京のサイトより会員登録して行います。予約は2ヶ月先までの可能です。
1プログラムは90分単位となっており、料金は718ケイマンTの49,500円から911turboと911GT3の104,500円まで。また、MRとRR、後輪駆動と4輪駆動の乗り比べができるプログラムも用意されています。
日にちとプログラムを選択したら、最後に「安心パック(5,000円)」を追加するかを決めて完了となります。
この安心パックに加入すれば、車両や施設を損傷してしまった場合でも自己負担額の上限が20万円となるというもの。この時に選ばなくても、当日のチェックイン時にも加入できます。個人的にはインストラクターが同乗して運転するため、必要はないと思います。
予約が完了すると、メールが送られてきます。添付されている登録フォームのPDFファイルを事前に印刷して記入して当日のチェックイン時に提出します。
また、プログラム開始の30分前までにチェックインを行う必要があります。アクアラインの渋滞も加味して、時間には余裕を持って向かった方が良いです。今回は、ランチをレストラン906で食べることや帰りのアクアラインの渋滞も考慮して10時からのプログラムを予約しました。
プログラムは90分の時間制限のみ。内容はスキルなどに合わせてオーダーメイド可能
無事、渋滞に巻き込まれることもなくPEC東京へ到着。
早速、受付を行います。事前に用意した登録フォームを渡します。その間に体温を測ったり、必要書類を記入したりしてチェックインを済ませると、氏名の印字されたカードが付いたネックストラップが渡されます。
これは返却不要なので記念として持って帰ることができます。また、プログラムを利用しない人にも別のものが渡されます。
開始10分前に1階のロビーに集合します。最初にスタッフからの挨拶があり、順に参加者の氏名が呼ばれ、担当してもらうインストラクターの方の紹介を受けます。
1プログラムあたりの定員は15名。コースセクション毎に入れる台数が決まっているので、参加者が少ない方が色々と楽しめるのですが、今回はかなり多く13名でした。
早速インストラクターの方に案内され、車両へ向かいます。今回は普段乗っている718ケイマンに近い718ケイマンTにしようかと思ったのですが、やはりここは911だなと思い911カレラにしました。
車に乗り込みシートポジションの調整を行い、注意事項等の説明を一通り受けていよいよスタートです。プログラム中は撮影をすることはできないのでご注意を。
プログラムは90分の時間制限があるだけなので、何をしてもOK。自分のスキルに合わせて体験したいことをインストラクターの方と相談して進めていきます。
1番人気はドリフトサークル
PEC東京には8つのコースセッションが用意されています。ただし、オフロードエリアはカイエンとマカンを選択した時のみが走らせることが可能です。また、キックプレートは整備が遅れているようで、走行できません。
まずは、ダイナミックエリアに向かいスラローム、ローンチコントロールとフルブレーキを体験します。
インストラクターの方がデモを見せてくれます。ハンドルの動きやアクセル、ブレーキのタイミングなどの解説を交えて行われます。
いざ自分でやってみるとこれがなかなか難しい。そもそも、911を数回しか運転したことがないのに、いきなりフル加速などできません。
既定の速度まで加速し、決められた場所からブレーキを踏んで、停止の枠に収めます。ブレーキは比較的上手くコントロールできたのですが、デモの際の911の加速のあまりの凄さに怖気つき、アクセルの踏み込みが足りず、規定の速度に達する前にブレーキポイントがやってきてしまいます。
スラロームも初めてにしてはリズム良くこなすことができました。最後にローンチコントロールを体験して、次のドリフトサークルに向かいます。
コースはドーナツ状にコンクリートで舗装され、スプリンクラーで散水することでとても滑りやすくなっています。ここではアンダーステアとオーバーステアの特性、カウンターの当て方や電子制御のオンオフによる挙動の違いを体験します。
まずはハンドルを一定の角度にして回りながら、アクセルを踏んでドリフトさせます。インストラクターの方は簡単にドリフトさせて円を描いていますが、自分がやるとドリフトさせることが簡単にはできません。
とにかくアクセルを踏まないことにはドリフトさせられません。数回やることでようやくドリフトさせることができました。ただ、ドリフトを継続させることはかなり難しいです。
そして、電子制御のオンオフによる挙動の変化を体験します。オフにすると明らかに変わり、直ぐにスピンしてしまいます。電子制御のありがたさを感じました。
このエリアがとても楽しくて、何度も練習したいところですが、およそ3分でサークルを出なくてはいけません。再度、待機の列に並ぶことになりますが、待機台数の上限にも直ぐに達していたため、次のエリアに向かいます。
続いては、ローフリクションハンドリングトラックにやってきました。
こちらも滑りやすくなっているコンクリート舗装の上で低速域でオーバーステアとアンダーステアを誘発させて、車両のコントロール方法をトレーニングしていきます。
ようやくある程度911の運転に慣れ、緊張もほぐれてきてきました。ハンドルの操舵角やライン取りのアドバイスを貰いながら周回していきますが、少しの違いで大きくハンドルの修正が必要になり、丁寧な運転が求められます。
最後にハンドリングトラックへ向かいます。
全長2.1kmのコースにはニュルブルクリンクのカルーセルやラグナ・セカのコークスクリューなどの世界的に有名なサーキットが再現されています。
加速や減速のタイミングがパイロンで示されているので、そこを参考に車を走らせます。急ハンドルや急ブレーキなど「急」のつくことはやらない事が基本となります。
サーキットのようにスピードを出すことはできませんが、コーナーが多いことや高低差が大きいこともあり、かなり楽しめました。
最新のポルシェをここで体験する価値はある
車両の台数が多く、各セッションで多少の待ち時間がありましたが、あっという間の90分でした。担当いただいたインストラクターの方もとても良い方で、アドバイスも的確で体験前よりも上手く走れるようになりました。
決して安くはない金額ですが、ローンチコントロールやドリフトなど公道ではできないことなどを最新のポルシェで素晴らしい性能を体験できることを考えれば、高すぎることはないと感じました。
また、ちょうど行った時に911GT3が快音を響かせてハンドリングトラックを走っていました。今は911GT3 も選択できるようになっているので次回乗ってみたいと思います。
今回体験したことで、もっと運転が上手くなりたいと思うようになりました。普段からスムーズな運転を心がけていきたいと思います。
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