先月、国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展ー挑戦ー」へ行ってきました。
建築に興味がない人でも知ってる建築家、安藤忠雄。有名なものは、表参道ヒルズ、直島の地中美術館、渋谷駅ですね。
黒川紀章設計の国立新美術館は、初めて訪れましたが外から見たイメージと内部に結構ギャップを感じました。光の入り方が良いですね。
さて、展示の概要は次の通り。
稀代の建築家、安藤忠雄。その半世紀に及ぶ挑戦のきせきと未来への展望に迫る!
元プロボクサー、独学で建築を学ぶ―という異色の経歴で知られる建築家 安藤忠雄は、1969年より「都市ゲリラ」として建築設計活動をスタート。以来、既成概念を打ち破るような斬新な建築作品を次々と世に送り出してきました。1990年代以降はその活躍の舞台を世界に広げ、アジア・ヨーロッパ・アメリカなど各国で、意欲的な作品を実現させています。その一方でさらに、建築という枠組みを超えた環境再生や震災復興といった社会活動にも、果敢な取り組みを見せています。
本展では、この稀代の建築家が、いかに生きて、いかに創り、今またどこに向かおうとしているのか―その壮大な挑戦の軌跡と未来への展望を「原点/住まい」「光」「余白の空間」「場所を読む」「あるものを生かしてないものをつくる」「育てる」という6つのセクションに分けて紹介します。模型やスケッチ、ドローイングなど、総計200点余りの設計資料が展示される空間デザインは、安藤忠雄自身の手によるものです。会場を訪れる人は、その空間を巡る中で建築家が歩んできた道程を追体験し、建築という文化の豊かさと、その無限の可能性を再確認することでしょう。
via:安藤忠雄展
とにかく展示物が多いです。事務所を再現したスペースやスケッチ、設計図もたくさんあります。くまなく見てると時間がどれだけあっても足りません。
1番のハイライトは「光の教会」の原寸大のレプリカです。しかも、当初の構想を再現しており、十字架の部分にはガラスがありません。十字架から漏れる光が神々しいす。
実際に空間を体験できるのは嬉しいですね。
こちらは、直島プロジェクトのジオラマ。一度は訪れて見たい所です。
安藤忠雄の建物は冷たいとか我慢を強いられるなどと言われますが、大阪の人らしく話も面白く、施主に当てた手紙なども展示されているのですが読んでみるとクスッときます。手紙に押してある似顔絵のスタンプもかわいいので、探しててみることをお勧めします。また、会場のあちこちに直筆の落書き?があります。
今回の展示を通して、改めてこの方はすごい情熱を持って建築に向き合っているんだなと感じました。また、展示を見ていた時にいた老夫婦の会話の中で「安藤忠雄は、宗教家でもあるんだよ。」と話しているのに妙に納得してしまいました。
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